徒然草

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

近況と大火葬戦史R番外編

油断するとすぐに更新間隔があくから困りますね。
いや、別に遊んでいたわけじゃないのです。
単純に土日も返上するほど真・三国無双5をやって………もとい、土日がなくなるほどに仕事が忙しくなっているんですけどね。いや、ホントホント。本当に忙しいんだってばさぁ(「関雲長こそが真の三国無双なり~」)

まぁ、時事ネタは新鮮な内にやっておかないとね、というわけで大火葬戦史番外編へ続く。
「王子、か………」
 広島県呉市にある古びた鉄筋コンクリート製のアパート。頑丈さが自慢だが、夏は暑く、冬は寒いという古ぼけたアパートに住まう海軍大佐、山本 光は床に寝そべりながら新聞を広げていた。
「ん? 何か言うた?」
 山本の呟きを聞き返してきたのは李 紅蘭。帝国華劇団に所属する劇団員で、詳細はいずれ記すだろうが数奇なめぐり合わせの結果、暇な時は山本の家に夕飯を作りにくる仲になった少女だ。
 少女はフライパンをガスコンロで熱しながら山本に尋ね返した。フライパンの上で炒められるエビは、モノの数分も待たずに夕食のエビチリとして食卓に並ぶであろう。
「で、何て?」
「ああ、今年の流行語大賞が発表されたんだよ」
 山本は新聞の三面記事を紅蘭に指差しながら応えた。
「何や、流行語大賞かいな。………毎年のことやけど、この手の賞は身の回りで聞いたことない言葉ばっかやからなぁ」
 煌びやかな芸能界に身をおく紅蘭は、煌びやかな世界の暗黒を知っているのだろう。どこかシニカルな面持ちで鼻息を吐いた。
「ま、作られたブームな感じはするよな」
 山本も日米戦争開戦のきっかけとなったトラック島空襲での活躍によって、一躍英雄として担がれた経験がある。「作られた虚像」については紅蘭と同様の意見を持っていた。
「だけど、去年の流行語がハンカチ王子で、今年はハニカミ王子ときたもんだ。どうやらブームを作る側にとって、活躍した男子は『王子』となるらしいな」
 山本はニヤニヤと口元を緩めながら言った。山本がこういう表情を見せるということは、(本人的には)上手いことを思いついた印だと紅蘭は知っている。それを知る紅蘭はエビチリを作りながら尋ねた。
「それがどないしたん?」
「だったら、大和艦長の俺がまた活躍したらマスコミの連中はヤマト王子としてもてはやすんだろうな~と思ってさ」
 ヤマト王子。なんだか天使悪魔お守りビックリしてそうなネーミングだ。決してドキドキではない。ビックリだ。
「てか山本はん、王子ていうような年齢かいな」
 年のことを指摘された山本は(´・ω・`)という表情を見せた。
「………じゃあ神帝かなぁ。いや、爆神の方がいいかなぁ」
「はいはい、そういう心配は実際に英雄になってからするんやね」
 紅蘭はそういうとガスコンロの火を止め、フライパンの上で完成したエビチリを皿にもりつけて食卓へ運ぶ。
「ふぅ、うちの天使様は手厳しいこって。………出会ったころはもう少しかわいげがあった気がすんだけどなー」
「あらー、そんなことないですのー。私はぁ、今でもかわいいですの~」
 紅蘭が瞳の中に星を輝かせ、媚びた声を出したが、それを聞いた山本の顔は見ものだったという。無論、その顔を知る者はこの世界に一人したおらず、そのたった一人はといえば………。
「………何やねん、その顔は!!」
 当たり前だが、それを口外することはなかった。
スポンサーサイト
  1. 2007/12/15(土) 23:33:42|
  2. 試作小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<赤軍のトロツキー | ホーム | やあ(´・ω・`)>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamzui.blog57.fc2.com/tb.php/47-93b828d9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。